2024年大相撲初場所2日目所感 照ノ富士に勝ってほしい。でも照ノ富士を打ち破ってほしい。

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混とんとした土俵で、照ノ富士は復活してきた

2023年は抜け出した力士が5人現れた年だという話は昨日もしました。

そして、初日はそれに加えて横綱照ノ富士も勝ちました。ただ勝つだけではなく危なげなく勝つのですから、時代は動いてきたと感じます。

ここに至るまで本当に長かったように思います。

白鵬が休場しがちになってからの大相撲は常に混乱があり、実力と番付が一致していないということを常に皮肉られていました。

コロナで世の中が揺れ大相撲の興行も脅かされる中、土俵を見れば徳勝龍の優勝に代表されるように誰もが等しくチャンスがある状況。

世の中も、大相撲も、混とんとした状況でした。

そこで台頭してきたのが照ノ富士でした。

序二段まで落ちた照ノ富士が番付を上げ、最高位の大関どころか横綱にまでなった。

照ノ富士が出場している時は土俵が締まり、怪我の影響で休場している時は混とんとする。2022年まではそのような状況だったことを思い出します。

2023年の相撲を盛り上げた力士と照ノ富士が相まみえるという構図

照ノ富士が居たから大相撲が救われた。

2020年以降の主役は間違いなく照ノ富士でした。

つまりこの初場所は、2023年の相撲を盛り上げた力士たちが上位を占める中で、2020年以降に土俵の中心に居た照ノ富士を交えて闘うという構図でもあったということです。

昨日は宇良を破った照ノ富士ですが、序盤に闘う顔ぶれは久々に闘うにしてはかなり厳しい相手ばかりです。

そして、そうした油断ならない相手達を関脇以上の力士たちが退けていく。

今日も豊昇龍と貴景勝は少し攻められる場面もありましたが、それぞれの強さを見せて打開しました。少し前だとしたら攻められたところでそのまま持っていかれた可能性もありますが、受ける相撲でも勝ちを掴める。

決して大関と関脇に挑む力士たちが弱いわけではないです。彼ら以上のペースで大関と関脇が強くなっている。

2023年のデータ通り、今日も土俵が進んでいきました。

長期戦で若元春に照ノ富士が敗れるという衝撃

若元春との取組は、照ノ富士が攻める流れになりました。

日刊ゲンダイの本当かウソかよく分からない記事では照ノ富士が長い相撲を取れないから素早く決めに掛かっているという趣旨のことが書かれていましたが、今日の取組もその流れでした。事実も書くのか、日刊ゲンダイは。

若元春がこれを堪えて反撃します。

下がり方が良い時の照ノ富士のそれではありませんでしたので、ここで一気に行くかと思いましたがここは持ちこたえました。攻められたら全く受けられないという状況にはないようです。

ここから膠着状態になりました。アナウンサーは若元春が早く攻めなければという話をしきりにしていましたが、今場所に関してはどちらも長期戦が苦しいように見受けられました。

1分を超える相撲で若元春が照ノ富士に勝つという、信じがたい結果を目の当たりにすることになりました。

今日の取組だけではまだわからないこともありますが、照ノ富士は守る相撲を取るのがかなり厳しい状況なのかもしれないと感じました。長期戦で崩されたこと、そしてあまり見ない下がり方をしていたことがその理由です。

照ノ富士に勝ってほしい。照ノ富士を打ち破ってほしい。

関脇と大関がそれぞれ強さを見せる中で、彼らと共に切磋琢磨してきた若元春に照ノ富士が敗れる。

そして仮に今日以降も照ノ富士が序盤戦に出てくる上位力士たちを相手に苦杯をなめるとしたら時代の移り変わりを感じずにはいられません。

何故なら、照ノ富士が締めなくても他の力士たちが次の世代の大相撲を既に守り、体現していると言えるからです。

一人のファンとしては功労者たる照ノ富士が体を張って出てきている姿には感じるものがあります。

しかし、照ノ富士不在の中で進化してきている2024年の上位力士たちが照ノ富士に屈したとしたら、それはそれでどうなのだろうと思うこともあります。

若元春を始めとする上位力士たちに心強さを覚えながらも、恐らく危機に瀕しているであろう照ノ富士のことを思うと喜んでいいのか、心配すれば良いのか、私の心情は喜怒哀楽を行ったり来たりしています。

照ノ富士に勝ってほしい。

しかし、この照ノ富士を打ち破ってほしい。

そんな相反する想いを抱きながら、私は明日も相撲を観ることになりそうです。

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