2024年初場所3日目所感 苦戦しても主導権は横綱・大関

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上位の力士は自分の形で勝つ確率が高い

ここまで再三今場所の注目ポイントとして大関関脇が抜けてきた傾向が続くのか、ということを話してきました。

初日と二日目は基本的に自分の相撲を取って、上位が勝つという内容でした。

また、反撃に遭っても自分の相撲に持ち込むという形が目立っていたように思います。

自分の形を作り、そして自分の相撲を取り切って勝つというのは本当に大事なことです。よく解説者が上位に上がってきた新鋭力士に対して「自分の形がまだ無い」ということを指摘することがあります。

今でも豊昇龍にはそのような指摘をすることがありますし、確か昨年に朝青龍さんもXでポストしていました。

強い力士は自分の形で相撲を取れる割合が多く、それ故勝つ割合が増えるということになります。

自分の形にならなかった時に勝つのは違う能力が求められる

ただ、相撲というのは15日間勝ち続けられるような性格のものではありません。

立ち合いには駆け引きもありますし、力士同士の相性もあります。

五分の流れになることもあれば、意図していたのとは異なる形になることもあります。

こうした時には、自分の相撲を取った時の強さとは異なる素養が求められる訳です。

ゼロか100かというような相撲を取るような力士もいます。この代表例として最近引退した千代大龍を挙げる人も居ますが、目の覚めるような相撲を取ることもあればあっさり負けることもあるということです。

五分の相撲から流れを引き寄せるテクニックや引き出しもまた求められます。

今日は力が抜けている上位力士が、いずれも自分の形とは異なる相撲になった一日でした。

今日の上位はいずれも自分の形ではない相撲で勝った

豊昇龍は宇良独特のスタイルから、稽古ではまず間違いなくこのような態勢になることは無いという形になりました。

宇良のペースでかき乱したところで後手になり、横に付いて崩されたようにも見受けられましたが、宇良がバランスを崩したところにすくい投げを決めて勝利。

霧島は熱海富士に立ち合いで先手を取られ、引いたところを攻めこまれる苦しい展開でした。

しかし、後退はしていましたが体幹は崩されておらず、左下手が入っていたことからモロ差しになり反撃しての勝利。

琴ノ若は翠富士に下から食いつかれるという、あまり望まない流れになりました。

受ける相撲に強さがある琴ノ若はそれでも慌てずに抱えるような態勢から、状態が低くなったところを逃さずに落とすという内容でした。

強い力士を相手に勝とうとするとリスクある相撲になることも

3人の取組は、崩されない体の強さとそれを支える訓練の素晴らしさもさることながら、適応力の強さを感じさせるものでした。

付け加えると、横綱照ノ富士もまた阿炎の猛攻をしのいだ後に反撃するも、あまり見ない形で阿炎が残し、そこからの更なる反撃を受けるという展開で勝利しました。

強い力士を相手にした時に下の力士はある程度リスクある相撲になるときがあります。攻めて勝てれば良いですが、今日のこれらの取組では攻めている最中にスキが出来た、もしくは展開の中でスキを作られるということも出てきます。

強い力士に対峙するからこそ先手を取れる時もありますが、故に崩されるということも出てくる。

結局は下位の力士が攻めても、主導権は上位が握っていると言えるでしょう。

そういう相撲が目立った1日でした。

明日は果たしてどのような取組が出てくるのか、今から楽しみです。

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